2008年07月30日

wisdom of crowdsへの実験

突然ですが、将棋界には英語での情報発信が非常に不足しているという声はよく聞きます。先日本間六段が文化交流使としての任務を終えて帰国されましたが、将棋の海外普及において、圧倒的に高い壁となっているのは言語の壁だと思われます。(他には、道具や指導者の問題などももちろんありますが)

このハードルを越えるには、棋士が英文(や他の言語)で情報発信をしていくのが一番手っ取り早いとは思うのですが、できる人は限られていて、残念ながら僕には全くできません。そこで、表題のようなことを考えたわけです。

ブログを書くようになってだいぶ経ちますので、その中には将棋普及に有益な内容も多少はあるかと思います。また、特に役に立たない情報であっても、棋士が定期的に発信しているということはそれなりに意味のあることだと思っています。もちろんただ楽しいからやっている側面が強いわけですが、特に地方や海外など、普段棋士に接することの少ない人たちには良い機会にもなりうるのでは、という思いも多少はあります。

ということで、世の中の皆さんに、このブログや、ほかに僕が書いたもの(すこしづつここにまとめていこうと思っています)を翻訳してアップしていってもらうことはできないでしょうか?ということを考えました。
もしもこういうことが可能になれば、一人の棋士が海外向けのメディアを一つ持ったことになります。これはおそらく、非常に大きなことです。

そして当然ながら、僕の書いたものよりも、はるかに海外の将棋ファンにとって有益な情報というのはたくさんあります。そうしたものは、いまはごく一部の人たちの手で、細々と翻訳作業が行われていると聞いたことがあります。機運が高まれば、そうしたことも、加速度的に進む可能性もあります。


「wisdom of crowds(群衆の叡智)」という言葉の正しい使い方とは若干違うかもしれませんが、世の中の人たちの知恵を借りて将棋普及を進めることはできないものか、というのが意図するところです。あくまでも実験ですので、うまくいくかどうかは自分でもよくわかりません。

しかもこのプロジェクト(?)はまだ僕の頭の中で構想されたばかりなので、ほとんど何も始まっていません。始まらないかもしれません。とりあえずその状況でもここに投げておいて、意見を聞いてみよう、というのが僕のウェブに対するスタンスです。
ということで
・そもそもそんなこと可能だろうか?
・可能だとすれば、どんな方法があるだろうか?
・可能になったとして、果たして意味のあることだろうか?
・そういうことなら、協力してもいいですよ。
・他の世界では、こういう似たような事例がありますよ。
このあたりについて、ご意見をいただけると幸いです。よろしくお願いします。
posted by daichan at 10:58| Comment(34) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする