2008年11月12日

たまには政治の話でも

給付金だそうですね。まわりに話して発散したりはしているのだけれども、どうにも怒りがおさまらないので書いてしまうことにした。せっかくブログ二つも持ってることだし。
まさか昔の怒りをもう一度思い出さされるとは思わなんだですよ。当時僕はまだ子どもだった記憶があったけど、調べてみるとさほど子どもでもなかったんですね。弟はもらえて僕はもらえない年だったみたいです。へー。そんな理由で怒ったとは思えないけど。

減税ならまだいいですよ。公共事業でも何でも、まあいいでしょう(ちなみに僕は消費税上げろ派ですが)。でもこれだけはダメですよ。だって集めたものをそのまま戻したら、手数料分だけ損してしまいます。一人二人ならたいした額じゃなくても、何千万人相手の手間というのはバカにならない金額ですよ。預かったら返すまでの間に運用しないと、銀行というのはつぶれてしまうんですよ。

と思ってたら本質を突いたブログ記事を見つけたので、僕も書いてしまおうと思った次第。

>そもそも、税金を広く市民から集めるのは、ある程度まとまったお金でしか出来ないことをやるためではないでしょうか?せっかくあつめた、それを広く市民に配るってのは、どう考えてもおかしいです。

というのがそのまま僕の言いたいことです。メディアの側も、辞退してもらう方式は良くないとか何とか、そういう話の前にこのぐらいの考察は加えて報道すべきではなかろうか。

僕は堀江さんは特に好きではないのですが(かと言って捕まるような悪いこともしてないと思いますが)、ブログを読んでいて頭の良い人なんだなということは分かります。この記事ひとつ取ってもそうですが、こんな大悪手をリカバリーして好手に変えられないかという発想がすごい。将棋指しも見習ったほうが良いかもしれない?

この案の良しあしは僕には分かりませんが、まあどうせそんなふざけたカネなら乗ってみたいものです。


ところで、僕が政治に最も望むことを一つあげるなら「借金を返してほしい」ということであり、そのための方策の一つとして関心が高いものが「一票の格差」というものです。

国の借金と一票の格差がどう結びつくのか?直接書かれているわけではないのですが、この本を読んだときにふと気づいたんですね。ああ、だからいつまでたっても借金が返せないんだと。

簡単に言うと
過疎地の票が強い=高齢者の票が強い⇒高齢者に喜ばれる政策のほうが実現しやすい⇒借金が返せない
ということです。地域間格差が5倍というのも深刻ですが、仮に世代間格差が同じだけあるとしたら相当深刻だと思いますよ。おまけに若年層は減っているわけだから、早く是正しないと格差は広がる一方です。

過疎地の票が強いことで、過疎地向けの政策が実現されるとすれば、それはこの狭い国土を支える上で大切なことのような気がしていました。しかし実際には特定の地域の声が国政に反映されるかとなると難しいところです。
対して、特定の世代の声というのは比較的反映されやすいものです。高齢者医療制度の迷走が良い例ではないでしょうか(ちょっと例が適切ではないかな?)

仮に世代間における一票の格差が是正されれば、その分だけいまより借金を返すモチベーションは高まるだろうというのが仮説です。そもそも僕の頭では、何百兆円も金を借りている状態で、さらに金を使おうという神経がわからない。細かい理屈は抜きにして、同じ感覚の人って世の中にたくさんいると思うんですけど、どうなんですかね。

一票の格差の裁判って大昔からずっとやっていて、毎年のように同じような判決が出ることが子どもの頃から不思議でした。そもそも裁判費用だってけっこうかかってるはずですし、さっさと是正したらいいと思うんですけどね。

上の本では最高裁への期待が投げかけられていますが、僕はこの国の制度上不作為の違憲判決を出すのはかなり難しいのではと考えている人間なので、大都市圏選出の議員さんに頑張ってほしいですね。そういう人がいたらもれなく応援するんだけどなあ。


と、あれこれ書いてだいぶ怒りもおさまってきたのでこのへんで。最後に余談ふたつ。

・本のタイトルの検索でアマゾンのページより上位にくる池田信夫ブログはすごい。
・このページのように写真でリンクを貼る方法を教えてください。特にシーサー仲間の方。
posted by daichan at 15:40| Comment(16) | TrackBack(0) | 意見・主張 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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