2007年11月07日

女流関連

久々に書きたいことがまとめて出てきたので、3つほど。

その1。先日の女流王位戦最終局ですが、僕自身あとで気づいたんですが解説会がなかったのは残念でした。
数年前、たしか王位戦紅白リーグの最終日一斉対局だったと記憶しているのですが、女流棋士による女流対局の解説会が行われたことがありました。女流棋士会主催で解説会をするのは初めてということで、盛況だった記憶があります。
女流の対局に何かと注目が集まっている時機ですから、今回のような大きな一番では、ぜひまたやってほしかったと思いました。
女流棋士会もLPSAも、いろいろ新しい試みをたくさん打ち出していますが、まずは対局を見てもらうということは、これからも大切にしてほしいと思います。

その2。
昨日は順位戦の日にしては珍しく、女流の対局が2局あったのですが、その対局者4人が偶然にも全員LPSAの所属でした。こういうときはLPSAのほうで対局しても良いのでは?とこれがまず素朴な疑問。多少のハードルはありそうですが、徐々にでも実現してほしいですね。
考えられるメリットとして、対局場所が流動化(と言ってもたいしたことはないですが)すると、それだけ対局がファンの目に触れる可能性が高くなります。あくまで可能性ですが。

その3。大和証券杯に関して。
実はうっかり読み落としていたのですが、今度始まる女流戦は、実は公式戦だったんですね。なんとなく対抗戦の延長のような感じで考えていたので、ふと気づいてちょっとびっくりしました。
数人の棋士と話したのですが、選抜基準にあいまいなところがある(それ自体は僕は悪いことではないと思います)のに公式戦というのは、ちょっと妙な感じがしました。公式戦である以上は、あまり不公平感を生じさせないほうが良いと思いました。
ちなみに少し似た感じの棋戦で達人戦があります。これは非公式戦です。

それはさておき、僕は1回戦第1局の解説役を務めることになっています。11月18日(日)20時〜ですので、お見逃しなく。


前にもどこかで書きましたが、女流棋士はこと棋譜・対局記事の露出という点に関しては、男性よりも恵まれている意味があります。だからこそこの時期に、特に若手は頑張って強くなってほしい、と続けたはずですが、その意味ではこの大和証券杯とかはまさに格好の機会です。選ばれた若手には、ぜひタイトルホルダーをなぎ倒す活躍を見せてほしいと期待しています。


最後におまけ。先日のファミリーカップ、動画が順次アップされているようです。特に中倉姉妹は必見ですよ。

posted by daichan at 18:14| Comment(1) | TrackBack(0) | 意見・主張 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 上記三点、言われてみれば確かにごもっとも、だと思いました。上記二点は、今の連盟は自分達の組織以外の棋士の存在を経験したことがない(実際は、昔そのような状況があったようですが)とはいえ、プロ棋界ひいては、将棋の世界の発展という大所から、もう少し考えられてもよいことだと思いました。共存発展を掲げているのですから(ですよね)。
 公式戦の選抜基準については、主催側からLPSAに話はなかったのでしょうか。
 ファミリーカップの動画、なかなか楽しめますね。MTさん、「いい仕事してますね」。中倉姉妹の「ポジィティブでゴー」も聞いてみましたが、こちらも女流ファンにとっては、楽しい番組に仕上がっていますね。
 どんどん新たなものにチャレンジしていってもらえ、ファンとしてもうれしい限りです。
Posted by 洋志 at 2007年11月08日 21:10
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