一言でいうと、毎年2月末に行われるNHK予選や、夏に行われる銀河戦予選は、「放映するわけではないので、結果などはすぐ公表すべきではないか」ということを書きました。正直なところ、特に異論が出るとは思えないんですが、いまのところそうなっていません。
先日ある先輩棋士に、「予選を指していることが分かると、その棋士が本戦ベスト4に進出していないことがわかってしまい、困るケースがある」という指摘を受けました。(本戦ベスト4は来期本戦シードになる)
これについて反論の余地は全くなく、対局時期をずらして対応するぐらいしか方法はないと思います。
ですがこれは原則と例外の逆転だと、この話を聞いたとき思いました。例外的に困るケースがあるからと言って、すべてを非公開にする理由になるとは思えません。やはり、対局結果は原則公開にしたほうが良いと私は思います。
昨年のいまごろに棋士会でも提案したのですが、残念ながら今年も見送られました。まあたいしたことではないと言ってしまえばそれまでなんですが、プロの世界なんですから、可能な限り情報は出すべきだと思うんですよね。
この話と直接には関係ないですが、すこし前にこういうエントリがありました。そう言えばこの人紹介するの久しぶりですね。
正直言って自分が対局してたらイヤですが(笑)、あの光景はたしかに商品価値があるような気がします。
いままで光の当たらなかった対局にもファンの目が向くのであれば、どんどん新しい試みはやっていくべきだと思いますね。
【関連する記事】
ちょっとタイミングが悪かったでしょうか(^^;
スにしませんからねぇ。
色々なところから少しずつ情報が漏れてくるというのも面白かったりしますよ。
ちなみに、このNHK杯の結果速報に関するルールというのは、『日本将棋連盟』のルールなのか『NHK側』のルールなのでしょうか。
渡辺竜王が著書『頭脳勝負』の中でスポーツと比較されていますが、私にとってはスポーツ観戦でも結果を知っていて中継を楽しめるのは余程の場合だけのような気がします。
もちろん、片上五段のおっしゃるところの原則と例外で言えば、
『対局結果を公開してもなんらの問題がない場合であれば公開すればよい。』
という原則にしてしまい、例外の場合は非公開にしてしまえば良いのではないでしょうか。
ここからは話が変わりますが、以前ネット対局の話のところで、動画を『ニコニコ動画』とか『youtube』にあげちゃえば良いという意見を書いたんですけど、王将戦から『動画共有サイト』を使うようになったんですね。
別に僕の意見が通った!とかいうわけではありませんが、そう考える人も中継スタッフの中にはいるよな、という納得する感じです。
ファンは何を見たいんでしょうね。『棋譜』『対局している様子』『棋譜とその解説』タイトル戦であればどういったところで対局しているか等々。
予選の結果はすぐ公表すべきかどうかということですが、できれば公表したほうがいいんでしょうね。
”対局時期をずらして対応するぐらいしか方法がない”ということですが、それをクリアすれば、公表することになんら問題ないということであればそのように対応して公表を実現できればいいのかなと思います。
決勝の生放送については放送が14時までと相当長いようですね。いつもそれくらい収録にかかるということなのでしょうか?とりあえずどんな感じの放送になるのか楽しみですね。
記録が達成されたら別途記者発表するのですから、記録のページは放送後に反映させても問題ない気がします。